ドラッグストアで働きたいと思っているんだけど、どんなノルマがあるのかなあ。自腹で買わされたりしないのかな。
このような疑問に答えていきます。
本記事の内容
- ドラッグストアの主なノルマを紹介
- 自腹を切って買うこともあります
- ノルマを達成できなかったら何かある?
- アルバイトやパートもノルマあるの?
- 銀行や保険の営業に比べれば大したことない
ドラッグストア業界にはどんなノルマがあるか気になりますよね。
この記事では、新卒でドラッグストアに就職し5年半働いてきた僕が、ドラッグストアのノルマにはどんなものがあるのかを解説していきたいと思います。
この記事を読むことでドラッグストアのノルマの内容、大変さが分かるようになります。
それでは詳しく解説していきます。
ドラッグストアの主なノルマ
ドラッグストアのノルマは以下のようなものがあります。
- ボジョレーヌーヴォー
- クリスマスケーキ
- 各化粧品
一つずつ解説していきます。
ノルマその1:ボジョレーヌーヴォー
一つ目がボジョレーヌーヴォーです。
毎年11月中旬に解禁されるのに合わせて、10月の中旬ころから予約活動が始まります。
主に、
- お知らせ版にポスターを掲示
- レジでビラを配る
- お酒売り場にPOPを貼る
といったことをして宣伝していきますね。
ノルマの個数は、【去年より1本でも多く売れ】です。
しかし、このようなことをしてもあまりお客さんの方から「ボジョレーを予約したい」とは言ってきません。
なぜなら、ドラッグストアでボジョレーを買おうなんて思わないからです。
一つの街にスーパーやドラッグストアが複数あると思います。普通に考えたらスーパーに食料品を買いに行く人のほうが多いですよね。
さらにスーパーのほうが酒の種類も豊富なので、ボジョレーもスーパーのほうが売れます。
なのでお客さんの方から「ボジョレー予約したいんですけど」とはなかなか言ってこないんですね。
勘の鋭いあなたなら分かると思いますが、そうなると従業員が買うしかありません(笑)。
僕は計5店舗勤務しましたが、どの店舗も8割がたは従業員もしくはその知り合い、家族の分の予約でした。
僕の場合は、酒が飲めないのに5個とか買っていました。全部親が飲みましたね。計1万円。
あーー、書いててなんかむかついてきた(笑)。
ノルマその2:クリスマスケーキ
二つ目がクリスマスケーキです。
こちらもノルマの個数は、【去年より1個でも多く売れ】ですね。
同じように、
- レジでのビラ配り
- ポスターで宣伝
といったことをします。
クリスマスケーキに関しては、お客さんの方から「予約したい」と言ってきます。
ケーキは子供から大人まで食べれますからね。それに「クリスマスといったらケーキ」という感じでほとんどの人が思い浮かべます。
なのでクリスマスケーキはそこそこ売れるんですね。
とはいえ、それだけだと目標個数には届きません。
はい。従業員も買うことになります(笑)。
厄介なことにケーキは消費期限が翌日なので、処理するのが大変です。
- 夕飯がケーキになることもあった
- 冷凍して食べる時だけ取り出して食べる
- 消費期限を無視して食べる
上記のような感じで処理していました。(もはや処理ですよ。処理)
ただ、アイスケーキみたいなのもあったので、それを多めに買って対処したりしていました。
アイスだと期限がないので安心ですよね。
クリスマスケーキはこんな感じです。
ノルマその3:化粧品
最後が化粧品です。
ボジョレーとクリスマスケーキは毎年固定のイベントですが、化粧品のノルマは違います。
化粧品のノルマは、新商品が出たときに「今月で15個売れ」といった感じの命令が下ります。(販売に力を入れているブランドに限りますが)
なぜこんな命令が下るのかというと、新商品は認知度が全然ないからです。
この「今月で15個売れ」といった命令を出し、お客さんに売ることでその商品を知ってもらい、リピーターの獲得を目指すんですね。
そうすることで、店の売り上げ、会社の売り上げアップにつながります。
ただ、頑張って声をかけて売ってもなかなか目標には届かないです。
ボジョレーやクリスマスケーキみたいに、従業員が買わないと全然数が取れないというわけではないですが、化粧品も従業員が買って目標の個数に近づけることがありますね。
ドラッグストアのノルマの自腹はある?
すでに少し触れましたが、自腹を切ることは正直あります。
ただ、社員とパート・アルバイトではかなり差がありますね。
社員とパート・アルバイトの違いを解説していきます。
社員の場合
社員はやはり多めに自腹を切ることになります。
社員がパートやアルバイトよりも買う個数が少なかったら、やはり「あいつは社員なのに」みたいに思われてしまいますよね。
それに社員自身も、「俺は社員なんだから」と社員であるがゆえのプライドも生まれます。
僕もパートさんが頑張って買っているんだから自分はもっと買わないと、と勝手に思ってしまっていました。(本当はノルマとかいうものは大嫌いです)
なので、社員は自腹を切る金額は多くなります。
パートやアルバイトの場合
パートやアルバイトは自腹を切ることはありますが、基本的に社員の責任になるので自腹を切らなくてもいけます。
ただ、「社員さんのために自分も買ってあげよう」と思う人がいるので、みんな協力しているのにあの人だけ協力しない、なんて思われる可能性がありますね。
その場合は、「お金がカツカツでどうしても買えない」とでも言っておけば大丈夫でしょう。
どうせ責任は社員にあるので自腹なんて切んなくていいんですよ(笑)。
気楽に働きましょう(笑)。
ノルマを達成できなかったら何か言われるのか
ノルマは達成できなくても、特に強く言われることはないでしょう。
なぜなら、エリアごとのノルマというのがあるからです。
一応各店舗ごとに予算が組まれて、「何円以上売れ」とか「何個以上が目標」というのがありますが、仮に達成できなかった店舗があろうともエリア全体で達成できてれば、何も言われないことが多いです。
ただ、エリアの会議みたいなのがあると達成できなかった店舗は、少し白い目で見られることがありますね。
時には達成できた店舗、できなかった店舗がさらされることもあります。
ノルマとかなくなればいいのに(笑)。
ドラッグストアのノルマ:まとめ
それでは今回の記事をまとめます。
- ドラッグストアのノルマ
- ボジョレーヌーヴォー
- クリスマスケーキ
- 化粧品
- 社員は自腹を切ることが多い
- パート・アルバイトは切らなくてもいい
- ノルマを達成できなくても特に強く怒られることはないが、会議などで白い目で見られることがある
結構ドラッグストアもノルマがあるんだなと思った方もいるとは思いますが、銀行や保険会社、郵便局なんかと比べたらかなり楽な方だと思います。
僕の友達で信用金庫に勤務していた友達がいましたが、かなり大変そうでしたね。
余談ですが、化粧品のキャンペーンのノルマがあった時、どこかの店の店長が一人で5個買って予算を達成していた店がありましたw(その店の目標は5個だった)
こんな人が店長だとパート・アルバイトは何か買わなくても済むかもしれません(笑)。
以上、ドラッグストアのノルマについてのお話でした。
※ドラッグストア業界が気になった方はリクナビNEXT