今回は僕がドラッグストアの社員を辞めた理由について詳しく話していきたいと思います。
本記事の内容
- 僕がドラッグストア社員を退職した理由
- とにかく社員の負担が大きすぎる
- 僕がドラッグストア社員を退職した最も大きな理由
- ドラッグストア社員は長く続けるものではない
僕は大学を卒業後、新卒でドラッグストアに就職し5年半働いてきました。
しかし長くドラッグストアの社員として働いてきて、いろいろ裏の場面を見て退職することにしました。
そんなわけで今回は僕がドラッグストア社員を退職した理由を話していきたいと思います。
この記事を読むことでドラッグストア業界について詳しくわかり、ドラッグストアに就職するべきか、そうじゃないのかが判断できるようになります。
それでは早速話していきます!
僕がドラッグストア社員を退職した理由
僕がドラッグストアを退職した理由は正直たくさんあるのですが、その中でも特に僕を退職したいという気持ちにさせたものを3つ紹介します。
その理由は以下の通りです。
- 店舗数、売り上げを増やすことしか頭にない
- 人が足りてる前提で作業を放り込む本部
- 異動が多すぎる
上記になります。
それでは詳しく解説していきます。
売り上げを増やすことしか頭にない
5年半働いてきて僕が働いていた会社は、売り上げを増やすことしか頭にないんだなと気づきました。
- プライベートブランドを大量生産
- それやる必要ある?というような作業指示
- たくさんの商品を放り込む本部指示の商品導入
売り上げを増やすために上記のような本部の指示がたくさんありました。
プライベートブランドは自社製品で問屋を経由しないので安く販売でき、また利益も多くあげられます。
表向きは自社のイメージを植え付ける目的でやっていましたが、たまに来るプライベートブランド商品を売り場に差し込む本部の指示で、
粗利益が取れるので必ず実施お願いします。
と売り上げを上げるためだとバレバレの指示を送ってくることがあったんですね。
しかも月に数個ペースで量産し、発売するたびに売り場の入れ替えが発生するので従業員の負担が大きかったです。
また、
こことここの商品の場所を入れ替えてこの商品の幅を広げてください。
とそれやる必要ある?というような指示もたびたび本部から来ました。
売れていない商品どうしを入れ替えすることも多かったので、社員の多くが「意味なさそうだけどやらないと上から言われるからなあ」と渋々やっていました。
もちろんそれをやる時間も取られます。
そして一番ムカついたのが本部指示での商品導入です。
たまに、
飲料の売れ行きが好調なのでこちらから~~と○○を10ケース導入します。
売り上げ対策のため△△を15ケース送ります。
という風にこちらもいろいろやらなければいけないことがあるのに、バックヤードが圧迫されるくらいの商品を送り込んでくることがあったんですね。
もちろんバックヤードは商品の種類ごとに並べられているのでこれらを積み上げる作業が発生します。
どうしてもバックヤードに収まらないときは無理やり売り場の通路に商品を出すのですが、それもお客さんの邪魔になるからとエリアマネージャーは許してくれません。
大量の商品の納品があった時は店長は超ブチ切れていましたね(笑)。
マジ現場のことを考えてやってくれや!と僕も思っていました。
人が足りてる前提で作業を放り込む
僕が働いていた会社は最低賃金でパートアルバイトを募集していたので、なかなか人の応募がありませんでした。
人が足りていた店舗の方が少なかったのですが、それにもかかわらず人が足りている店舗を基準にして作業を放り込んできたんですね。
当然人が足りない店舗は時間内に作業が終わり切らず、残業が多かったです。
人が足りない店の店長の中には、月100時間以上残業しているまたはほとんどの日店にいるという店長もいたみたいです。
ちなみに残業は1日5時間、月30時間以上はしてはいけないと会社内で決められていたのでこれ以上はサビ残です。
僕も人が全然足りない店舗にいたことがあったのですが、毎月上限の30時間近く残業していましたし、夕方6時からレジに入るパート1人と社員1人の計2人体制で運営していた時もありました。
もちろんお客さん対応で電話に出れなかったりしました。その時はいろいろ吹っ切れていましたね(笑)。クレーム起きてもいいやみたいな。
異動が多すぎる
また異動が多すぎるのもきつかったです。
なぜ異動が多いのかというと、店舗数をガンガンに増やしていたからです。
店舗数を増やすとその分店長が必要ですよね。
そうすると今ある店舗の店長を新店に移動させ、その穴を一般社員の昇格という形で埋めたりします。
さらに社員が店長だけだと資格者が足りないので、他の資格者が足りている店舗からの異動というのも発生します。
こんな形で異動が発生するのですが、店舗の増殖速度が速いとその分異動の頻度も多くなるんですね。
一人暮らしだといちいち引っ越しがめんどくさいです。
とにかく社員の負担が大きすぎる
ここまで僕がドラッグストア社員を退職した理由を話してきましたが、すべてに共通していることは社員の負担が大きすぎるということです。
基本的に本部の指示は一部を除いて社員がやる内容ばかりですし、パートさんに長時間残業させるわけにもいかないので社員が多く残業することになります。
そして異動が多いといちいちまた人間関係を作り直さなければいけないです。
また先ほどチラッと言いましたが、薬を販売する際に必要な資格の登録販売者がパートさんだけで足りていれば社員は店舗に一人だけです。
社員が店長の一人だけだと、何かトラブルがあった際もれなくパートさんから電話なりメールなりが休みの日でも届きます。
時には口頭だけでは解決せず、店舗に出向くことも多いです。
ドラッグストア業界はどこの企業も店舗数を増やしているので、これは僕がいた会社だけでなくすべての会社に当てはまるでしょう。
さらに店舗数が急激に増えると、十分な教育ができないまま半ば無理やり店長にさせられます。
そうなると、
お客様対応がうまくできずクレームが増える→店長きついと思う→やめる人が増える
上記のようなループになり、余計今いる社員の負担が大きくなります。
このようにドラッグストアの社員はとても負担が高いです。
僕も働いているときはどこの会社も業務内容は違えど、それなりに大変だろうと思っていましたが、辞めてからドラッグストアは以上だと思いましたね。
僕がドラッグストア社員を退職した最も大きな理由
実は僕がドラッグストアの社員をやめた理由はもう1つあります。
それは僕個人的な理由になるともいますが、人見知りでコミュ障なのにこの業界に入ってしまったことです。
自分のコミュ障ぶりに嫌気がさしていた僕は、接客業をすれば嫌でもコミュ障は治るだろうと思っていました。
しかし接客するたびに自分のコミュ障っぷりをさらけ出すことになったので、むしろ絶望する回数が多い分悪化してしまいました(笑)。
まあこれは僕がアホだっただけなのでスルーしてもらって大丈夫です。
興味がある人は【無理でした】人見知りコミュ障が5年接客業をやった結果で具体的なエピソードを解説しているのでご覧ください。
でも「あ、俺本当に接客業はダメなんだな」ということが分かったんでそれはそれでよかったです。
ドラッグストア社員は長く続けるものではない
この5年半の勤務ではっきりと分かったことは、ドラッグストアの社員は長く続けるものではないということです。
その理由としては以下の理由があります。
- 責任の重さのわりに給料が安い
- 土日休みではないので結婚して家族ができた際子供を楽しませられない
- スキルが身につかない
1つずつ解説していきます。
責任の重さのわりに給料が安い
出世しても責任の重さのわりに給料が安すぎます。
YouTubeにおそらく僕と同じドラッグストアに勤めていたであろう人が動画で言っていたのですが、店長で手取り15~16万、エリアマネージャーで手取り20万行かないくらいだと言っていました。
これを見たのは僕が退職したあとだったのですが、控えめに言って衝撃を受けましたね。
僕は店長はともかく、エリアマネージャーはちゃんと寝れてるのというくらい忙しそうだったので普通に手取りで25万くらいはあるのではないかと思っていましたから。
ボーナスもありますが、年収で言えばせいぜい400~450万でしょうか。
ですのでドラッグストアで働こうと思ている人は給料は覚悟ですよ。
まあ金を使う暇がないので貯金はできそうですけどね。
土日休みではないので結婚して家族ができた際子供を楽しませられない
ドラッグストアはシフト制なので土日休みであることがほとんどありません(働く店舗によっては毎週土曜が休みに当たるなどすることはあります)。
もし結婚して子供ができた場合、他の家庭のように土日に出かけて子供を楽しませることができません。
結婚する気がなかったり子供を作る気がない人であれば別ですが、家庭を作りたいという人はこの辺覚悟した方が良いです。
僕は結婚していません(自分のしたいことができなくなるので結婚するつもりはない)が、退職して遠くにドライブに行くと楽しそうな子連れの家族がたくさんいて、
土日休みじゃないとああいう風に遊ばせてあげることができないんだな。
と少し寂しい気持ちにもなることがあります。
せいぜい夕方や夜に家で遊んであげることしかできません。
スキルがつかない
ドラッグストアは接客業なので、会社に所属しなくてもお金を稼げるようなスキルは身につきません。
なので仮に30代後半までドラッグストアに勤めてしまうと、そこから転職がかなり難しくなってしまいます。
ですので将来年収を上げたいとかキャリアアップしたいとか考えているのであれば、早めに転職をしましょう。
ただ店長になれば一応管理職を経験したという実績は残ります。
入社3年目くらいになれば店長に慣れますので、店長を1年経験してから転職すればそれなりの評価を受けると思いますよ。
僕はコミュ障で無能なので店長にならないかと来たのは入社6年目でしたw もちろん無理なのでずっと辞めたいと思っていたのもあり、退職しました。
僕がドラッグストア社員を退職した理由:まとめ
それでは今回の記事をまとめます。
- ドラッグストアは社員の負担が大きすぎる
- 昇給しても責任の重さの割には給料が安い
- ドラッグストア社員は長く続けるものではない
- 転職するなら店長を1年くらいやってから転職しよう
ドラッグストアは正直薄給激務だと思います。
特に昇給するたびにそれは顕著なものとなります。
もちろんこの仕事に誇りをもってやっている人もいますよ。このご時世でも仕事がなくなることはないですし。
ただ割に合わない仕事であるのは確実です。
僕も5年半働いて学びました。
ドラッグストアで働いている人は自分の将来を考えた方がいいですし、ドラッグストア業界に興味がある人は今回話したことを頭の中に入れて目指してほしいです!
以上僕がドラッグストアの社員を退職した理由と、僕なりのアドバイスでした!